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不審者 [日記]

おとついのことですが、
我が家の大リビング(広さはご想像にお任せします)の大半を占領しっぱなしだった
引っ越しの段ボールの片付けをしていました


アパートの共有スペースに貼ってある
「段ボールを捨てるときは30cm以下の大きさにすること」
という連絡事項を忠実に守るべく
大きな段ボールをカッターでざくざくと半分に切り
それでも大きいやつは、半分に畳み(正確にはふんづけて)
ビニール紐にくくりつけてやりましたよ。

おもった以上の重労働で
短パンにタンクトップ姿でも汗だくになるほどアツいわ。


全部で4つにまとまった段ボールの束を
アパートのゴミ箱に持っていくために
まずは片手に1つずつ持って、玄関を出、
階段をぺったんぺったんと降り
1階のエントランスを出たときに



「ウィーン、ガチャッ」

と不吉な音を立てて閉まる、エントランスの扉。




えぇぇぇぇぇぇぇええ~~~!!!

\(゜ロ\)(/ロ゜)/



しまった・・・
鍵が・・・
閉まった・・・



もってない・・・
鍵・・・




財布もない
携帯もない
家の鍵なんてもちろん持っていない





金を持たず

連絡を取る手段を持たず

都会で一人



<(T◇T)>うぉぉぉぉぉ!!!





鍵は、アパートの住人の証明であり、
鍵を持たない人は、アパートの住人ではないことの証明だと。
つまり、鍵を持たない人間がアパートのエントランスの前で
青ざめた表情でうろちょろしてたら
そいつはただの

「不審者」

目の前のエントランスのオートロックが
無言の圧力で俺に訴えてくる。


だが、いつまでも打ちひしがれているわけにはいかない。

鍵を持たなくても
エントランスに認めてもらう方法を
元住人だった俺は知っているんだ。

住人だけが持つ特権を。

室内から仕掛けられる「解錠」という特権を。


その特権を持っている人物は17人。

その特権を行使してもらうためにはいくつかの条件をクリアしなければならない。

 1. インターホンを鳴らす
2. インターホンに応答してもらう
3. 事情を伝えて、不審者でないことを理解してもらう
4. 特権を行使してもらう

まずはインターホンを鳴らすところから行動しなければならない。
でも、短パンにタンクトップという姿で、ここに麦わら帽子と虫取り網を持っていたら
夏休みの小学生のような格好の中年をインターホン越しに見て、応答してくれるかもわからない。

自己嫌悪になりながらも、なにも行動を起こさなければ残りの2束の段ボールを捨てれないという
正義感の基、勇気を振り絞り、自分の部屋から一番遠くの部屋番号を押して「呼び出し」を押す。

「ピンポーン」

・・・

反応が無い。

つづく・・・


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